入社のきっかけは、兄の同級生が当社に就職していたことです。この業界には全く知識がなく、3ヵ月の研修で各職場の説明を受け、設計現図課なら残業が多くて稼げると考えて選びました。同期が16人いて設計現図課を望んだのは2人でした。定時制高校には入社後3年目から通い始めました。私が28歳で組合の委員長になった時は会社も大変な状態で、その2年後に業務縮小があり、なんとか再建しようという想いでがむしゃらに頑張りました。
この頃からいろいろなことに興味が湧いてきて、WES溶接技術1級、鉄骨超音波検査技術、鉄骨製作管理技術などの資格を取りました。1級建築士の資格も40歳になってから取りました。試験勉強は、もちろん日々の業務が終わってからですが、家に帰ると子供もいるのでなかなかできません。それで会社の帰り道に公民館があり、そこに勉強ができる場所があったので、小学生や中学生がいるなかで勉強していました。このように時間をつくって真剣に勉強しないと難関資格は絶対に受かりません。特に超音波などは設計現図課にいるとまったく縁がないものですから。定時制高校は、今思い出しても、勉強も交友関係も含めてとにかく有意義で楽しい時間でした。仕事が終わってから学校に行く毎日で2~3時間の授業でしたが、一度も休まずに皆勤賞をもらいました。
工程管理の責任者として、一番大切にしていることは「新しい情報を取り入れて、工場の流れを効率的に調整すること」です。若い方にはできるだけ声をかけて、しゃべりやすい雰囲気を作るように心掛けています。
新しく入ってくる若者には、「思っていることを声に出して相手に伝えてほしい」と言っています。相手が何を考えているのかが伝わらないとコミュニケーションが取れません。私自身は、大きな声で挨拶するように心掛けています。若い人が思ったことをはっきり声に出すようになると、コミュニケーションのとれた、より働きやすい会社になると思っています。
当社のよさは、アットホームな雰囲気で仕事ができることです。また、非同族会社だから、やる気次第であなたも社長になれるということです。この私が常務になっているのですから。(笑)
社内経歴と担当業務 | ||
昭和38年4月~ | 中央鐵骨 入社 | 3ヶ月間各職場にて教育訓練を受ける |
昭和38年7月~ | 現寸課に配属 | |
昭和41年~ | 定時制高校入学 | |
昭和45年 | 定時制高校卒業 | |
昭和46年4月~ | 現寸課主任 | |
昭和50年4月~ | 現寸課係長 | |
昭和58年4月~ | 設計現図課係長 | 設計現図課を一体化して初めての設計打合せ 興和ビル |
昭和61年8月~ | 設計現図課課長 | |
平成7年~ | 技術部部長 | 関西空港格納庫 神戸税関 |
平成12年~ | 取締役技術部部長 | |
平成20年12月~ | 取締役工場長 | |
平成22年12月~ | 常務取締役工場長 | 現在に至る |